英語で考えるスピーキング

本屋でたまたま手に取った本。

ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法

ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法

第一章で「英語の思考の単位は文節である」という記述を見たときに、目から鱗が落ちたというのか、不意打ちを食らったような感じというか、もう「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ」と納得するしかなかった感覚があまりにも心地よかったので、個人的にはすごくインパクトのある本となった。一つ悩ましいのは、ここでいう文節がどの英単語を訳したものなのかわからなかったことだ。使われ方からはどうもclauseではなくphraseのほうがしっくりきたので、ひとまず僕の中ではphraseということにしている。
全体7章のうち、はじめの二つが英語を使う感覚の基礎知識といった内容で、残りは英語の音の話、雑談をする際の心構えの指南、自分の話を聞き手にわかりやすくしたり説得力を持たせたりするための構成の立て方といったトピックが続く。
後半の実践的な内容はそれはそれで有用だと思うが、お世話になるのはまだ先のことかな。

本書を読んでいるとき自分の英語について実感したことに、基本的な動詞がアクティブ語彙になっていないな、というのがあった。書いてあるものを読むときには苦もなく意味を理解できても、いざ自分で使うときに迷いなく使えているかとなると心許ない動詞というのが少なからずあることに気がついた。読んで瞬間的に意味を理解できるレベルと、自分で迷いなく使えるレベルの間の壁はでっかいと今更ながらに思う。しかしその一方で、基本的な動詞を自由に使えるようになれば今よりずっと楽に文章を作れるようになるんじゃないかという期待も感じている。

お手軽な感じのわりに、いろいろ発見の多い本だった。