世界に1つだけの英語教科書

久しぶりにBALのジュンク堂に行ったら地下一階にまでジュンク堂が進出していた。完全にマンガフロアと化していたが、あれは隔離政策か何かだろうか。

そんなことはともかく、たまたまこんな本を見つけてパラパラとめくってみたら面白そうだったので読んでみた。

<英語のカンを一瞬にしてモノにする!>世界に1つだけの英語教科書

<英語のカンを一瞬にしてモノにする!>世界に1つだけの英語教科書


タイトルはSMAPのヒット曲からのパクリである。そして内容を正しく表しているとは言い難い。本書の内容をは
「学校で教わる英文法ではこういう風に教わるけど、そこはこういう風に考えた方がすっきりしませんか?」
という提案の集合体である。標準的な英文法とは違う切り方をすることで、より少ないルールで英語という者を理解できるんじゃないか、ルールとして教えてきたものが実は「単語の意味から常識的に考えればそうなって当たり前」であってルールとみなすまでもないんじゃないか、そういうことが書いてある。それらの中には目が開かれるように感じるものもあれば、無理がありませんかと言いたくなるものもある。

そんなわけで、英語を習い始めたばかりの人にこの本を薦めるかと問われれば微妙なところなんだけど、個人的にはとても面白く読んでよかったと思っている。少ないルールでより多くのことを説明しようとする著者の姿勢には共感できるし、場当たり的な説明ではなく図式的に整理して説明しようとしているのもいい。そのせいか、逆にきれいに裁き切れていないところは何とも頼りなく、アマゾンのレビューでも叩きまくられている。

英語を使うために学ぶ身からしてみれば、ある文があった時にその意味を確定できるのであればそのために学ぶべきことは少なくて済むならそれに越したことはなく、そうした意味では著者の探求は貴重だと思う。そんな感想を抱いて読み終えた後、アマゾンのレビューを見たら3人に1人が星1つという敵の多さでビックリした。


まあ僕も学校で教わる文法に苦手意識がある人がいたらこの本よりは「ハートで感じる英文法」の方を勧めるかな。

ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)

ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)