映画みたいなゲームをするくらいなら、映画を見る

坂口博信作品ということを大々的に謳っている「アルカイック シールド ヒート」が先日発売された。坂口博信という人は昔から「映画みたいなものを作りたい」と言い続けてきた人で、その思いはファイナルファンタジーシリーズに注がれてきたわけなんだけど、その思いが具現化するにつれて僕が感じるようになったのは、「この人は客がのめり込むような話を書けない」ということだった。映画版のファイナルファンタジーがその証拠と言えるだろう。
ハードが進化してムービーをふんだんに投入して、ストーリーの合間にゲームが埋め込まれるようになり、このゲームシリーズのストーリーの稚拙さとゲームとしての単調さが同時に強調される結果となった。FF6ぐらいまではわりと夢中でやっていたんだけど、FF12の最後の方はもう「はよ終わってくれ」と思いながらやっていた(FF12はもう坂口作品ではないけれど)。

彼が望んだ作品の方向性の正当な進化が今のFF12なら、ゲームクリエーターとしての坂口さんからは僕が面白いと感じるものはもう出てこないと思っている。そんな中今回の「アルカイック シールド ヒート」はどうなんだろうとAmazonをのぞいて見たら、評判悪そう・・・。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%BB%E5%A4%A9%E5%A0%82-13306251-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88/dp/B000BQYJGY/ref=sr_1_2/250-4890718-7580224?ie=UTF8&s=videogames&qid=1191668994&sr=1-2
昔は楽しませてもらった人なので今後の作品に期待する気持ちはちょびっとは残っているのですが。


メタルギア・シリーズをはじめてプレイしたときに、ゲームとしてもストーリーの面でもFFなんかより圧倒的に面白いやんけ、と思っちゃったのも僕がFF離れを起こした原因の一つ。そんなわけで、MGS4待ちな今日この頃です。