The Ruby Programming Language

C言語におけるK&Rのような位置づけの本になることを意図して書かれたプログラマ向けのRuby解説本。

The Ruby Programming Language

The Ruby Programming Language

本書が対象としているRubyのバージョンは1.8系と1.9系で、ところどころでその違いについて書かれている。特に文字列の扱いが単なる"バイトの列"から正真正銘の"文字の列"になったのがRubyでプログラムを書く側からしてみれば大きな変更みたい。VMが一新されたことは多くのRubyユーザにとっては実行速度が速くなったぐらいの違いしか感じないような気がするが、それだけでも十分ありがたいです。

ただ、「1.8系の場合はこう、でも1.9系ではこう」という注意書きがいちいち入るのは、実用上はありがたいんだけど、なんというか、美しくないかなぁ、と。