インターネットを支える技術の基本的な話をおさえておく

マスタリングTCP/IP 入門編

マスタリングTCP/IP 入門編

ネットワーク技術の基本的なところを一度ちゃんと学んでおこうと思ってこの本を読んだ。

これまで経験の中で身につけてきた断片的な知識が、この本を読み進める過程でそれぞれ適切な場所に分類・整理されていく感覚があって、かなり頭の中がスッキリした。これまで存在意義がどうもわからなかったOSI参照モデルが、現実にある仕組みを理解するのに役に立たなくもないということを知りました。

「委員会」のする仕事は得てしてパッとしないものだという話はちらほらと読んだ記憶がある。それとは対照的なTCP/IPまわりの仕事の進め方についての話は興味深かった。アメリカの実用主義的な面がうまく機能しているという印象を受けた。


タイトルに「入門編」とあることから想像できるように「応用編」というのもあるのだが、本屋でパラパラと眺めてみた限りでは入門編と応用編の間に関係はない。入門編とは関係のない外国の本を翻訳して応用編と称しているだけのようだ。応用編のほうが分厚いが、内容は重複していた。


この本のほとんどは喫茶店で読んでしまった。これまで喫茶店に長居して何かするってことをしたことがなかったけど、やってみるとなかなかよい感じだった。テレビもネットも床に散らばった本もない環境というのは勝手に集中できるもんなんだとよくわかった。(^-^;