Chrome+HTML5 ConferenceをYouTubeで見物する

Twitterのタイムラインを見ていて、今日Chrome+HTML5 Conferenceというイベントが東京で開催されていることを知り、幸いYouTubeのライブ配信で閲覧できたので、ぐずついた天気の中引きこもってイベントを見て過ごした。
http://events.html5-developers.jp/conference/2011/08/index.html
このイベントはデザイナーズトラックとプログラマーズトラックに分かれていて、デザイナーズトラックではマークアップCSSの話がメインで、プログラマーズトラックではJavaScriptの話がメインとなっていた。この人種間の断絶を促進するような切り分け方がなんか寂しいけど、参加者の関心ある項目をクラスタリングした結果なんでしょう、きっと。


私は基本的にプログラマーズトラックを見ていた。一応デザイナーズトラックの方もYouTubeを開いてはいたけど、そちらの音声はOFFにして、何か面白そうなことをしていたらそちらに切り換えようと思っていたが、断片的に見てもあまり意味がなさそうだったのでほとんどOFFにしたままだった。
私自身はJavaScriptデバッグといったらFirebugでブレイクポイントをセットして実行して値を眺めるぐらいのことしかしたことがないので、Chromeのデバッガの機能紹介で「スゲー!」、Android/iOSのブラウザで動作するコードをPCからリモートでバッグという話で「スゲー!」みたいな調子で大いに勉強になった。今時はCSSをその場で修正したら画面に反映されたりするんですってよ。
はてなさんによるはてブChromeアプリの開発プロセスの話も、なかなか具体的な内容で面白かった。


パネルディスカッションでは、HTML5の仕様や技術ではなく、その普及という観点での話がなされた。
現状としてはまだHTML5の実体が特に関心を持ってウォッチしている人以外には浸透しておらず、HTML5を使う案件があっても、 最新のウェブにするなら HTML5スマートフォン向けのウェブだからHTML5、ぐらいの認識で、何のためにHTML5の機能がいるのかという点が抜け落ちていたりするらしい。HTML5で作ってから「え、IE6で動かないの?」みたいなこともあるそうで。
その他に、スマートフォン向けアプリを作るならHTML5で作るか、ネイティブアプリで作るか、という話題も出たが、一長一短があるから、とか、立場上HTML5と言わざるを得ない、という意見は出たが、ネイティブアプリでWebViewを使う、という折衷案は出なかった。


ライトニングトークではjigの方の、HTML5ページをFlushに変換するという発表が印象に残った。おまえらはHTML5を書け!俺らがそれをガラケーでも見られるようにしてやるぞ!、というメッセージだったが、すごいような何か間違っているような、でもやっぱりすごいんじゃないかっていう。


日本のHTML5の現在を知ることのできる良いイベントだったんじゃないかと思う。というか、事前に知っていれば東京まで行ってもよかったなぁと…。ただ、定員200に対して応募者が1000人以上だったということで、応募しても参加できなかった可能性が高かったみたい。


ただこうして東京のイベントを京都で見ることができるのは便利なんだけど、東京のイベントをUStreamとかで見るたびに東京いいよなぁ、と思わざるを得ない。