PresentationZen

プレゼンをする機会なんて長らくないけれど、効果的に表現をする技術は一朝一夕で身につくものではないので、興味がわいたときに何かやっておくのもよかろうと、この本を読んだ。

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (Voices That Matter)

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (Voices That Matter)

プレゼンテーションといっても、よくあるPowerPointやKeynoteをつかったスライド形式のものに限った内容。

ありがちなスライドの作り方やプレゼンのやり方がなぜ苦痛で記憶に残らないものになるのかという話にはじまり、効果的なスライドを作るための考え方と具体的な作業ステップの説明を織り交ぜながら、ストーリーの練り方、スライドデザイン、好ましい伝達スタイルのアドバイスと進んでいく。

ビジュアル重視のスライドづくりを推奨しているだけあって、本書も美しい写真やユーモラスな写真にあふれている。有料、無料の写真素材サイトも紹介されているので、紙と鉛筆とスライドウェアがあればすぐにでも参考にできる実用的な本だと思う。


著者のGarr Reynoldsさんは長いこと日本で活動しているらしく、禅や日本文化への言及がちらほらあって、読んでいてちょっと不思議な感じがした。外国の人にはこういうのがウケるのかなぁ、と。