イノベーションの神話

イノベーションの神話

イノベーションの神話

歴史上の大発見についての語られ方がいかに現実をゆがめて伝えてきたか、現実の発見や発明がどんなに泥臭いものなのかということを平易な言葉で説いている本。実際にものづくりの現場にいる人たちには本書の内容はとても納得のいくものだろう。

eBayの創設者のエピソードはひょっとしたら有名な話なのかもしれないが、私は本書ではじめて知った。世の中そんなもんだよなぁとは思うものの、なんとかならんもんかなぁという気持ちは残る。「いかにも人が食いつきそうな話」はとりあえずエサとしての作り話であると仮定しておけば馬鹿を見ずに済むかもしれないが、いい話を聞いて感動する機会をみすみす放棄するのももったいない気がするもんで。