Agile Web Development With Rails

Agile Web Development With Rails: A Pragmatic Guide (The Facets of Ruby Series)

Ruby on Railsというウェブアプリケーション作成フレームワークの解説とチュートリアル。ではあるのだが,今日書いておきたいのは本の中身ではなくその売り方について。

たまたまAmazonで見かけて興味を持ったので,とりあえずカートに放り込んでおいたんだけど,チェックアウトする前に著者たちの会社のウェブサイトThe Pragmatic Programmers, LLCをのぞいてみたら同じ本のPDF版を販売していた。書籍版は34.95$でPDF版は22.5$。これ以上部屋に本が増えるのもいやだしPDF版のほうが安いし,パイパーリンクが利用できるのも便利だろうしコードをコピペできるし,と自分に言い聞かせ,ものは試しにPDF版を購入してみた。

英語で自分の住所を書き,クレジットカード番号を入力して申し込むとメールが送られてきて,そのメールにあるURLからPDFファイルをダウンロードする,という流れで購入できる。ちなみに購入した本のフッターのところにはPrepared exclusively for XXXと,購入者の名前が入っている。Adobe Readerから文書のプロパティを見てみたらアプリケーションという項目のところには「LaTeX with hyperref package」とある。また,PDF変換という項目には「dvips + AFPL Ghostscript 8.51 / PDF PT 2.37(pdf-tools.com)」と書かれている。PDF PTというのはおそらくPDF Prep Toolという製品のことだろう。これだけで結構立派な本が作れるもんなんだな。・・・これだけって言い方は失礼か。

PDF版に感じる不便さも挙げておくと,

  • 画面が狭いと読みづらい
  • 書き込みができない(Acrobatを使えば可能?)

といったとこか。まあ,コンピュータにはコンピュータの,書籍には書籍の制約があるわけで,コンピュータで快適に本を読めるようになるには,書籍とはまた違った読書テクニックを編み出す必要があるってことなのかもしれない。