はてなの近藤さんの話を聞きに行く

先週の土曜日の話だが,最近になってはてなってどんな会社なんだろうと興味を持ち始めたところに,タイミングよく京大のNFの企画ではてなの近藤淳也氏がいらっしゃるということを知り,即座に参加申し込みをして話を聞きに行った。

そのときの近藤さんの話のメモ:

  • Google Analyticsが無料提供されたとき,それを取り込むことを決めた(現在の自分を否定せざるを得ない状況にどう対処するのかという質問に対しての発言)
  • 人生は暇つぶしだと思っている
  • 体が動く間にできることをやっておこう
  • やらなくて後悔するならやって後悔した方がいい
  • 最悪のシナリオを具体的にイメージしてみる(ここまでなら耐えられるという限界を見定める)
    • はてなを作るときには鴨川で野宿しているところを想像した
  • 一分野が得意というわけでもなく,どれでもまんべんなくできるということで社長になった
  • 日本のインターネット業界はアメリカに比べると技術レベルは低い
    • 日本は恵まれている,チャンスがある
  • インターネットによる変革はまだはじまったばかり
    • 話をするために新幹線に乗って京都に来てることがその証拠

いわゆるIT企業の社長さんというより,面白いことをやろうと考えて目にとまったものがたまたまITだっただけだったのかな,という印象を受けた。

近藤さんは5人のパネリストの一人で,他の人の話も面白かった。その中ではオフィスが町屋というアミタ持続可能経済研究所の牧さんの仕事が興味深かった。「うまい魚を食いたい」というのを動機に仕事にいそしむ研究員がいるという話には妙に熱い共感を覚えた。人間にとってはITよりもうまい魚の方が重要だ。